トップへ戻る ºÇ¿·¹æ ÄÌ¿®ÈÎÇä ¥Æ¡¼¥ß¥¹¤È¤Ï ¹­¹ð·ÇºÜ 9月中に新規お申込みいただいた方に小冊子『老後を安心させる中高年の必須知識26』を差し上げます。

最新号の目次へ
最新号の目次はこちらです
次号は10/1発売です!
定期購読申込み
半年/年間定期購読のお申込を
ネット上で受付しています。
  購読の更新・中止について

過去のタイトルを検索する
記事のダイジェスト版が毎月
届くメールマガジンです!

配信停止申込み
  最新号の目次を更新しました
  朝日新聞の報道を正せば明るくなる
『日本人が勇気と自信を持つ本』 好評発売中!
テーミスの雑誌・書籍がネット上でお買い求めいただけます
雑誌コーナー
テーミス
バックナンバー
書籍コーナー
書籍コーナー
  往来之記
  今月の立ち読み記事
  がん特集記事
  広報担当者様へ
  テーミスとは
  ご意見はこちらまで
 
トップページ 往来之記

テーミススピリッツを凝縮した往来之記を読めば、
テーミスがわかる!
(編集後記に代えて)

 八月や六日九日十五日  この俳句に、79年前の夏を特別な感懐をもって思い出す人もめっきり減ってきました。私は国民学校5年、11歳でした。  新聞に、東京・目黒の小学校の奉安庫から昭和天皇の写真などが出てきたと、ちょっと驚いたというニュアンスの記事が載りました。終戦まで国民学校には天皇陛下の写真を掲げた奉安殿があり、私たちは登校すると必ず深く一礼し、それから教室に向かったものです。  戦前、奉安殿の火事で天皇陛下の写真が焼けたとき、校長が責任を取って自殺したという話も伝わっていました。当時の国民には神格化された場所でしたが、戦後はすぐ壊されました。

 8月に入ってメディアには戦争にまつわる報道が氾濫しました。しかし体験者の減少もあり一過性なのが残念です。いまウクライナやガザ地区では激しい戦争と殺戮が続いています。そんななかで広島と長崎に原爆が投下された日と終戦の日を迎えたことに、あの夏が蘇りました。  広島に投下された原爆の惨状の一部は静岡県の田舎町にも伝わってきました。「新型爆弾で市民の大半がやられた。しかし白いシャツを着ていれば大丈夫だ」という風説もその一つです。  大学で親しくなった広島近郊出身の友人は「俺の体験は女房にも子どもにも喋らず死ぬつもりだ」と語っていました。こんな「沈黙の記録」を含め、私たちは戦場や銃後の記録を残していかなければなりません。

 能登半島地震とパリ五輪で、SNSによる嘘・偽情報と誹謗中傷投稿が改めて問題になってきました。被害者を装って閲覧数を稼ごうとしたり、選手や審判の言動を口汚く批判する投稿が氾濫したのです。  自分の怒り・不満・恨みなどを広く拡散させようと思っても、スマホが発達普及するまでは、メディアを経由させるしか方法はありませんでした。67年前、講談社の総合誌『日本』に配属されました。編集一年生の仕事の中には読者からの手紙や投稿の整理があります。  一か月に数通の内部告発と情報提供がありましたが、昔の探偵小説のように新聞や雑誌の活字を一字ずつ切って貼ったものです。発信者の特定に繋がる筆跡を隠すためです。そんな配慮がFAXやパソコンの出現で不要になりました。それでもメディアという仲介が必要でした。  それがいまやスマホによるSNSなどで、個人が得た情報や意見を、メディアを経由することなく直接、社会に向けて発信できるようになったのです。折しも「南海トラフ巨大地震注意」が発表され、早くも偽・誤情報が飛び交っています。総務省はメタやXなど4社に適切な対応を要請しましたが、要は私たちの心構えです。
編集主幹 伊藤寿男

ページトップへ


 

Copyright (c) 2002- Themis Co.,Ltd All Rights Reserved.
このサイトに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。
当ページへのご質問・お問合せは【こちら】までお願い致します。