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テーミススピリッツを凝縮した往来之記を読めば、
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(編集後記に代えて)

 岸田文雄首相を巡る政局が急迫してきました。年内解散→総選挙が噂されていましたが、減税政策や内閣改造も国民にアピールせず支持率が低落したのを受けて、ポスト岸田を狙う人たちの蠢動が始まりました。そんな政局に、65年の編集者生活の中で見た総裁選を巡る生々しい内幕を思い出しました。  福田赳夫首相と大平正芳幹事長が争ったときです。総裁選前夜、福田邸を訪ねた某省出身の秘書官と私に、福田氏が呟きました。「2票差だ」「よかったですね、2票差で勝ちですか」「いや2票足りないんだ」──私たちは票読みがそこまで進んでいることに驚きましたが、帰途、秘書官が「福田派は2億円で2票買えばいいのに!」と叫びました。結果は田中角栄氏の応援を得た大平氏の勝利でした。  鈴木善幸首相が突如、退陣を発表しましたが、それを数日前に察知したのが中曽根康弘行政管理庁長官でした。親しい新聞記者が「首相がおかしい」と電話すると、中曽根氏は「鈴木クンが辞めるんだろう。次は私だ」といい切ったのです。

 それまで「鈴木総理」と呼んでいた中曽根氏が、早くも「鈴木クン」とクン呼ばわりしたことに強烈な自負を痛感させられたそうです。私も「三角大福中」と呼ばれた中曽根氏が、4人の後は当然自分だと思っていたのに、大平氏の急死で鈴木氏がフロックで首相になったことに「なにするものぞ」と敵愾心を燃やしていたのは知っていました。数週間後の総裁選で、中曽根氏は河本敏夫氏らを破って当選し、首相の座に就きました。  中川一郎氏も中曽根氏に挑戦し最下位で敗れました。その直後の年末、浅草の料亭で政治評論家を交え会食したときです。最初はやや沈んでいた氏でしたが、やがてご機嫌になり芸者衆の襟元にピン札の一万円札を挿していきました。それから数週間後の突然の死です。あの夜の中川氏の妙にはしゃいでいた姿は鮮明に覚えています。

 大谷翔平氏が国内の全小学校約2万校に子ども用グラブを3つずつ、計約6万個を寄贈すると発表しました。「野球しようぜ!」というメッセージつきのグラブに、子どもたちの喜ぶ顔が目に浮かびます。  そのニュースに、昭和17年、大東亜戦争緒戦の勝利を祝ってか、ゴムボールが国民学校に配布されたことを思い出しました。ただし約50人の一クラスに1個だけです。全員手を挙げましたが、貰えたのはたった一人です。当選した級友に握らせてもらったゴムの感触は、布をまるめて作ったボールとは全く違いました。私はそれに触発され、中学まで野球漬けになりました。大谷氏が贈ったグラブは子どもたちに、どんな夢を抱かせるでしょうか。
編集主幹 伊藤寿男

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