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テーミススピリッツを凝縮した往来之記を読めば、
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(編集後記に代えて)

 瀬在幸安氏が亡くなりました。享年94。日本で心臓の冠動脈バイパス手術を初めて成功、普及させた名医ですが、日本大学の総長を3期も務めました。
 私は心臓を中心にした最新医療の取材で訪問して以来、年に数回お会いして医学界や大学経営の現状を聞いてきました。日大はアメフト部の暴走による騒動で揺れた後、当時の田中英壽理事長が背任横領で逮捕されるなどの不祥事が続き、世間の批判を浴びました。
 瀬在氏が総長時代、田中氏が理事長ポストを執拗に要求してきましたが突っぱねたところ自宅へ銃弾が送られてきました。瀬在氏がそれにも屈せず総長を3期で退いた後、田中氏は理事長に就任して私利私欲に走り、日大の声価を貶めたのでした。

 日大はその後、作家の林真理子氏が理事長に就任しましたが、幹部の対立が表面化したり、裁判沙汰もありました。瀬在氏は、そんな母校の惨状を憂いた学部横断の教授連の先頭に立って提言などを続けてきました。
 しかし、私が瀬在氏に最も感銘を受けたのはそんなことではありません。東日本大震災の被災者の健康管理と診察のために、毎週、山形県下の病院に通っていたことです。
最初は若い医者を派遣したのですが、単身者生活を嫌って拒否したため、80代前半の瀬在氏が引き受けたのです。月曜朝の飛行機で山形入りし、金曜夜の便で帰京という生活を続けました。昨秋、「伊藤さんにはホテルのランチより女房の手料理のほうがいいのでは」とお宅へ招かれて歓談したのが最後になりました。ご冥福を祈るばかりです。


 5月1日にコロナと診断され、10日までホームの自室で軟禁生活を送りました。4月に入ってから身内や友人の不幸が続き、免疫力や抵抗力が衰えていたと思います。
 発熱とのどの痛みは1日で無くなりましたが、全身を襲っただるさには参りました。91歳の今まで経験したことのない苦しみでしたが、2日で消えました。あとは職員と看護師の指導と配慮の下での生活でした。5年前までのマンションでの一人暮らしだったら途方に暮れていただろうとぞっとしました。
 コロナはもう5類に指定され、威力が衰えていると思ったら大間違いです。全国各地で、まだ感染者を増やし続けているのです。軽視や油断は禁物です。
 本誌は今月号で、新しいコロナウイルスが発生したことを報じました。先のウイルスが、中国・武漢の研究所で人工的に作られ世界に拡散していったという見解を、中国は頑なに否定しました。しかし筑波大学の掛谷英紀准教授は「前も今回も武漢の研究所から発生したことはほぼ間違いない」と警鐘を鳴らしています。

編集主幹 伊藤寿男

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