トップへ戻る ºÇ¿·¹æ ÄÌ¿®ÈÎÇä ¥Æ¡¼¥ß¥¹¤È¤Ï ¹­¹ð·ÇºÜ  
<お知らせ> 4月中に新規お申込みいただいた方に小社刊の健康情報誌『くらしとからだ』を差し上げます。

最新号の目次へ
最新号の目次はこちらです
次号は5/1発売です!
定期購読申込み
半年/年間定期購読のお申込を
ネット上で受付しています。
  購読の更新・中止について

過去のタイトルを検索する
記事のダイジェスト版が毎月
届くメールマガジンです!

配信停止申込み
  最新号の目次を更新しました
  朝日新聞の報道を正せば明るくなる
『日本人が勇気と自信を持つ本』 好評発売中!
テーミスの雑誌・書籍がネット上でお買い求めいただけます
雑誌コーナー
テーミス
バックナンバー
書籍コーナー
書籍コーナー
  往来之記
  今月の立ち読み記事
  がん特集記事
  広報担当者様へ
  テーミスとは
  ご意見はこちらまで
  テーミス編集部 ブログ
トップページ 往来之記

テーミススピリッツを凝縮した往来之記を読めば、
テーミスがわかる!
(編集後記に代えて)

 東日本大震災から8年。3月11日前後のメディアには被災者の亡き肉親への痛切な思いや各地の復興への歩みなどが溢れました。国立劇場での追悼式の安倍首相の型通りの式辞に比べ、両親、妻、子どもを失った遺族代表の言葉にはあの日以来の切実な日々が伝わってきました。  8年前まで地震対策は多く語られましたが、津波の恐怖は等閑視されてきました。それを直撃したのが3・11で、メディアも競って津波の猛威と対応を伝えることに力を入れていました。  数年前の読売新聞に、女子高生が祖母を津波で失ったことを悔やむ投書がありました。津波に追われて逃げる途中、動けなくなった祖母に「私を置いてお前だけ逃げろ」と急かされ、逡巡したのち高台に逃れて一人助かったものの、以来、祖母を置き去りにしたことを後悔し続けているというものです。  私は自身の体験を彼女に伝えたら少しは安堵して貰えるのではと思いながら仕事にかまけて果たせませんでした。昭和19年12月7日、私は東南海地震を10歳、国民学校4年で体験しました。教室のガラス窓が割れて飛び散るなか、群がって飛び出した私たちは校庭に集められすぐ帰宅するよう指示されました。

 自宅へ着いて間もなく、「津波だ」という声がし、道路は山へ向かう人で一杯になりました。年取った親を背負ったり、リヤカーに乗せて運ぶ人もいました。父は親戚の結婚式出席のため不在。祖母、母、私と妹の4人で逃げようとなったときです。祖母が「私は19でここへ嫁に来て50年になる。お前たち3人で逃げなさい。私はここに残る」といって仏壇の前から動きません。  母が作ったおにぎりを持ってやっと3人が外へ出ると、消防団員が「津波は大したことはない。もう大丈夫だ」といって走ってきました。結局、私たちは家から一歩出ただけでした。  祖母は7人の子どもを生み育てたものの、今でいう“天然”に近かったと思いますが、あの日の凛とした言葉は今でも忘れません。翌年5月、眠るように逝った祖母は死すべきときと所を心得ていたのでしょうか。  いま南海トラフ地震などの襲来が警告されています。地震とそれに伴う津波への心構えを普段から固めておきたいものです。

 4月で85歳になります。「生涯現役」と思っていたわけではありませんが、52歳で独立して以来、『テーミス』を中心に出版の仕事を続けてこられたのは、読者の皆さまとスタッフに支えられたお陰です。ありがとうございます。活字情報は、いまネットに押されていますが、偏向や思い込みを排し、圧力やタブーに負けない正確な情報を発信してゆく限り生き続けられます。さらに頑張ってまいります。


編集主幹 伊藤寿男

ページトップへ

表紙/水野典子 カット/山田哲朗
写真提供/共同通信 産経新聞 時事通信

 

Copyright (c) 2002- Themis Co.,Ltd All Rights Reserved.
このサイトに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。
当ページへのご質問・お問合せは【こちら】までお願い致します。