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日本のワクチン接種‐6月からへの期待
副作用への不安乗り越え
英国などからの供給もあるが試験を始めた日本の3社製ワクチンが待たれる


■接種始めた米・英の成果睨んで
 ちょうど1年前から猛威を振るい始めた新型コロナウイルス感染症の制圧がようやく見えてきた。 「最初のワクチン投与。おめでとう米国! おめでとう世界!」  '20年12月14日、ツイッターにこう投稿したのはドナルド・トランプ米大統領だ。同日、米テレビ各局はニューヨーク州の病院に勤務する女性看護師がワクチンを接種する姿を放映。各方面で歓迎の声が上がり、感謝の意を表すコメントも見られた。  この女性看護師が接種したワクチンは、米製薬大手ファイザーと独ベンチャーのビオンテックが共同開発した「BNT162b2」というワクチンだ。米政府は12月11日に同ワクチンの使用を容認。コロナワクチンとしては米国初で、医療従事者や介護施設の入居者など約2千400万人を優先して接種していく。さらに同月18日には、米バイオ医薬品大手モデルナが開発した「mRNA-1273」の使用も認められた。  立て続けに承認された両ワクチンは、いずれも「mRNAワクチン」という新しいタイプのワクチンだ。 そもそもワクチンとは、体内の異物を排除する「免疫反応」を利用して、病原体の感染を防ぐものだ。  以前は、ウイルスそのものを増やし、弱毒化などの工程を経て作られてきたが、両ワクチンは新型コロナの「mRNA」という遺伝子の一部を用いる。従来のワクチンと比べると、各段に製造スピードを速めることができるのだ。肝心の効果だが、事前の試験では、両ワクチンとも有効性が「95%」に上っており、かなりの好成績を収めている。  米国の感染者数は1千700万人を超え、死者数は約31万人にも達する。一刻も早いワクチンの供給が望まれていたが、米国より先に米ファイザー/独ビオンテックのワクチン使用に踏み切ったのは英国だ。  12月2日の会見で、ボリス・ジョンソン英首相は「来週から英史上最大のワクチン接種計画を開始する」とぶち上げ、同月8日には90歳女性が同ワクチン接種の第1号となった。  英国は、英製薬大手アストラゼネカと英オックスフォード大学が共同開発する「AZD1222」があるが、出遅れた感がある。一時は一番乗りを果たすとも目されたが、9月に原因不明の症状が現れたため、試験を一時中断。同月には再開したが、11月に公表した試験結果では、2通りの投与方法で試したところ、有効性がそれぞれ「90%」「62%」と割れ、人数などを踏まえて平均すると「70%」にとどまる。  このAZD1222も新しいタイプのワクチンで、「ウイルスベクターワクチン」と呼ばれる。新型コロナウイルスの表面部分の遺伝子情報を別のウイルスに組み込み、そのウイルスを体内に入れて、免疫を獲得する。この手法でも、短期間でワクチンを作ることが可能となる。



■塩野義が人への試験を開始へ
 これと同じ方法を用いているのが、12月5日に大規模接種を開始したロシアの「スプートニクV」だ。露国立ガマレヤ疫学・微生物学研究所が開発したワクチンで、試験では「92%」もの有効性を示したという。ただ、このワクチンは通常実施する最終試験(第形蟷邯魁砲魴个困法■厳遒貿Р弔気譴討い襪海箸ら、効果などに懐疑的な見方もある。  中国でも大規模接種は始まっている。中国製薬大手シノファームが開発したワクチンを7月から自国民に接種開始し、100万人が打ったとされている。しかし、肝心の効果については明らかにされていない。  すでに各国でワクチンが実用化されているなか、日本は後塵を拝している。ようやく12月18日に米ファイザー/独ビオンテックが同社のワクチンの承認を厚生労働省に申請したところだ。奇しくも前日の17日は東京都で新規感染者が822人、全国で3千207人と最多を記録しているが、感染者数は約20万人、死者数は3千人にも満たず、米欧に比べると格段に少ない。これは国民の我慢の賜物でもある。同月14日には、「GoToトラベルキャンペーン」の一時停止が決まり、旅行業、飲食業者は肩を落としていたが、ワクチン登場は希望の光ともいえる。  接種は'21年初めで医療従事者や重症化の恐れのある高齢者が優先となる。日本政府は'21年6月までファイザーから6千万人分、モデルナから2千万人分の供給を受けることで合意している。さらに英アストラゼネカからは'21年初めから6千万人分の供給を受ける。うち1千500万人分は3月までに調達する。希望する人は全員無料だ。  さらに朗報は、国内製薬大手の塩野義製薬がワクチンの人を対象にした試験を開始したことだ。インフルエンザなど感染症薬に強い塩野義にとっては、初のワクチン開発だ。'19年に買収した国内ベンチャー・UMNファーマの技術を活用し、昆虫細胞を用いてコロナウイルスのタンパク質を作り、免疫反応を生じさせる。  国内企業としてコロナワクチンの試験に臨むのは、大阪大学発ベンチャーのアンジェスに続き、塩野義が2社目となる。一歩先を行くアンジェスのワクチンは、コロナウイルスの遺伝子の一部をあらかじめ体内に入れ、ウイルスと細胞が結合できないようにする「DNAワクチン」だ。



■政府は自らの意志で接種をと
 国内3番手として名前が挙がっているのは、国内製薬大手の第一三共だ。第一三共が手がけるのはファイザー、モデルナと同じmRNAワクチンだ。'21年3月の試験開始を予定している。このほか、ウイルスのタンパク質を作製して開発する従来型の「不活化ワクチン」を手がける国内ワクチンメーカーのKMバイオロジクスなども後を追う。欧米に比べると遅いと思われるかもしれないが、未解明の部分がある新型コロナに対して、複数の選択肢を持つことは心強い。また、海外事情に左右されない点でも国産ワクチンは安心だ。  しかし、いつもコロナワクチンの話題で浮上するのは、副作用への不安だ。すでに接種を始めた国でも複数の副作用報告は上がってきている。ただ、ここで知っておかなければならないのは、薬でもそうだが、どのワクチンにも副作用のリスクは常にあるということだ。子どもの定期接種ワクチン、インフルエンザワクチンでさえリスクはある。  確かに判断を難しくしているのは、新技術でつくられたワクチンにはまだ実績がない点だ。製造期間を短縮したとしても、接種後数か月、数年先のデータがない。軽々しく効果や安全性をいえないのが実情だ。  12月4日の記者会見でも、加藤勝信官房長官は、「接種は最終的に一人ひとり自らの意思で決定していただく」と述べるにとどまっている。確かに不安の払拭には科学的なデータは必須かもしれないが、日本のリーダーもこうした不安について何かしら発信すべきときではないか。

(2021年1月号掲載)
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