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萩生田光一‐文科省&朝日新聞に挑む
大学入試や高校野球改革で
文科相就任後の言動は評価されるが安倍側近誇示や多い失言に批判も燻る


■首相の信任を借り導入延期へ
「受験生の不安を払拭し、安心して受験できる体制を整えるのは困難だ」  '19年12月17日、萩生田光一文科相は'21年から実施される大学入試共通試験の記述式問題(数学と英語)について無期限見送りを表明した。  文科省は'19年11月にも英語民間検定試験の活用見送りを決めているが、「受験生を混乱させた」という批判の一方で「萩生田氏の決断は素早かった」と評価が高まった。  朝日新聞('19年12月18日付)は萩生田氏の決断に「受験生のことを考えるなら、見送りの表明が遅すぎたのではないか」という質問が記者から出たことを取り上げ批判した。だが、彼の大臣就任は'19年10月だ。萩生田氏はわずか2か月あまりで「できる限りの努力をして、この年末が限界だと判断した」と答えたが、それに納得できない人は殆どいないのではないか。朝日は「安倍側近」の萩生田氏に強引に噛みついたのだ。  本誌'19年12月号で、英語民間検定試験導入の裏で下村博文元文科相が動いていたことを報じたが、萩生田氏は文科相就任前から試験の導入延期を訴え、早期導入を進めていた下村氏らと激しく対立してきた。  全国紙政治部デスクがいう。 「萩生田氏は自民党文教族のなかでも森喜朗元首相の一派に属し、下村氏らのグループと対立する。最近は下村氏に近い人材が文科相に就いてきたが、萩生田文科相誕生でその権力の構図が変わりつつある」  '19年12月18日、萩生田氏は自民党本部で開かれた文部科学部会に出席し、記述式問題の導入見送りを決めたことを謝罪した。氏の決定は政府・与党を代表したものであり、普段の文科部会なら擁護する声が広がるはずだったが、この日は違った。 「謝罪のあと、すかさず手をあげたのは前文科相で下村氏に近い柴山昌彦氏だった。彼は『日本の教育が10年元に戻ってしまった。非常に大きな悔恨、残念な気持ちでいっぱいだ』と萩生田氏の判断に公然と反対したのだ」(前出の政治部デスク)  いま、自民党内では「文教族の内輪もめが目に見える形で顕在化した」と今後を不安視する声が広がるが、同時に「萩生田氏でなければ欠陥だらけの民間試験を止めることはできなかった」と見る人は多い。氏は親しい自民党議員に「かねて民間試験のあり方に疑問を感じていた。延期した上で仕切り直すべきだ」と官邸と相談した。当時の文科省内は強行論が大勢を占めていたが、「首相の信任を借りる形で来年度からの導入延期を決めた」のだった。



■櫻井よしこ氏も応援団に付け
 当然、文科省内には今回の一連の決定に不満が高まっている。  ある幹部は「記述式を依頼していたベネッセに億単位の損害を与えた。損害賠償など起こされたら敗訴は確実だ」と吐き捨てたが、その背後にはベネッセと文科省、そして下村氏との癒着がある。そのため首相周辺からは「萩生田氏は数年来の問題だった文科省の闇にメスを入れた」と称賛の声があがった。  そしてもう一つ、萩生田氏は毎年問題になる「夏の高校野球」の暑さ対策についても厳しく指摘した。氏は高野連に物申す形で「健康管理のための対策を考える必要がある」と発言したが、その底には主催する朝日新聞などが炎天下の連投を美談に仕立て上げ、部数獲得のネタにしてきたことがある。文科省が政治家やメディアと結びつき、利権や天下り確保のため歪めた教育行政を、萩生田氏は立て直そうとしている。  こうした動きに、言論界には萩生田氏の“応援団”が増えた。氏は早稲田実業から明治大学に進み、議員秘書を経て当時最年少議員として地元・八王子市議に当選した叩き上げで、首相との関係は市議時代に拉致問題にかかわったことがきっかけだ。「お願いしたわけでもないのに(首相が)応援に来てくれた」ことに恩義を感じ、「安倍側近」として忠誠を誓うようになったという。  そんななか、安倍応援団の筆頭といえる櫻井よしこ氏が産経新聞や週刊新潮で「萩生田氏の優しい本質を見よ」などと書いたことが注目されている。萩生田氏は英語民間検定試験問題で「自分の身の丈にあった…」などと発言して問題になったが、櫻井氏はそれを「教育格差容認だ」と批判した朝日新聞の『天声人語』を糾す形で彼を擁護したのだ。櫻井氏も指摘しているが、萩生田氏は'14年に発足した「夜間中学等義務教育拡充議連」に党幹事長代行として取り組むなど、むしろ教育格差是正に取り組んできた政治家である。  しかし、萩生田氏はこれまで、お世辞にも人気のある政治家とはいえなかった。その理由は「サービス精神が高じた失言が多く、周囲の誤解を招く」ことにある。  党幹事長時代の'19年7月、萩生田氏は櫻井よしこ氏のインターネット番組に出演した際、共演した石橋文登前産経新聞政治部長の誘導に乗り大島理森衆院議長の交代に言及した。そのうえ「後任には二階俊博幹事長を」の意見に賛同したことで大島氏を怒らせ、さらに「オレを幹事長の座から引きずり下ろす気か!」と二階氏を激怒させた。



■トランプは不動産屋のオヤジだ
 あるオフレコの会でもこんなことがあった。出席者が萩生田氏に「'17年に首相と訪米し、トランプ米大統領と会食したそうですが」と聞くと、氏は待ってましたとばかりに「彼は田舎の不動産屋のオヤジだよ!」といってのけ、さらにこう続けた。 「トランプは人たらし。ワインを飲みながら数社の米IR企業の名をあげ、各社の強みや『ここの社長の奥さんは美人だ』というようなことまで細かく話した。最後に『日本はいま私が話した順に支援してほしい』というので、その理由を聞いたんだ。するとトランプは『これは私への政治献金が多い順番だ』と答えた」  このとき会場は一瞬沈黙に包まれたが、酒席のジョークとわかり元に戻った。萩生田氏はサービス精神旺盛で、講演などでも親しい政治家の意外なエピソードを披露して人気も得るが、炎上も多い。  萩生田氏は'19年末、文科官僚にお菓子を差し入れた際、関西電力の金品受授事件を真似て箱に1万円札を入れ、「これで一杯やって」といったと報じられ厳しく批判された(事務所は否定)。このとき関係者が、「彼ならやりかねない」と思ったのは、かつて加計学園の獣医学部新設問題で文科省に「官邸は絶対に(獣医学部を)作る」と圧力をかけたと報じられ、国会でも追及された事件があったからだ。今後も敵に回った文科官僚にどこで足下を掬われるかわからない。  萩生田氏の強みは「首相との距離が近い」ことで、それが決断力にもつながったのだが、専横と批判されることもある。まずは歪んだ文科行政を立て直すことで、そうすれば将来の首相候補の声も出てくる。

(2020年1月号掲載)
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